英字履歴書の書き方
こんにちは、サヨコです。
学校へ行かなくなってから、曜日感覚が無くなってきました。
自堕落な生活まであと少しです。
さて、以前お話しした通りフランスの大学の博士課程の受け入れ先を見つけるために履歴書CVを使いました。
規格通りに書けば良い日本語の履歴書と違って、どのように書けば良いのでしょうか??
決まったテンプレートは無い
まず、私が参考にしたサイトを紹介します。
ご覧の通り決まった型が無いんです。
人事の方はごまんとある履歴書にサッと目を通すわけですから、伝えたい情報がわかりやすく発信できるデザインであれば良いのです。
相手先に伝えたい情報をメインに
ここまで自由だと、じゃあどうすれば良いの!?と思われるかもしれません。
履歴書を書くとき、いくつか項目を分けて考えると構想を立てやすいです。
私の履歴書では、学生として大学の教授へ送ることを意識して全部で6つのパートに分けました。
また理系だと英語を使う機会も多いので、フランス語のものと英語のものを両方書きました。(黒:フランス語、緑:英語)
- 名前、個人情報
(住所、電話番号、メールアドレス) - FORMATION; FORMATIONS
(学歴) - EXPÉRIENCES; EXPERIENCES
(学生時代の研修も含めた職歴) - COMPÉTENCES ET TECHNIQUES SCIENTIFIQUES; COMPETENCES AND SCIENTIFIC TECHNIQUES
(実験スキル) - CONNAISANCES PARTICULIERES; LANGUAGES
(言語能力) - LOISIR/INTÉRÊTS; LEISURE / INTERESTS
(趣味など)
各項目について、私のCVの一部を例に挙げて詳しく説明します。(英語版は略します)
- 名前、個人情報
人によるとは思いますが、今まで見た履歴書(変換するのが億劫になってきたので以下CV)では苗字を全て大文字、名前を一文字目だけ大文字、以下小文字で書かれていたものが多かったように思います。
また、フランスのCVでは名前の隣に小さく一言自己紹介も記します。
私は、Sayoko MATSUMOTO/Étudiante en biotechnologie – Microbiologie – Culture de microalguesと書きました。 - 学歴
大学以降のものを、上から新しい順に書きます。
この時、学校で学んだものについても説明します。
(例)
Avril 2011 – Mars 2015 | Licence | Université de ***
• Cours des biochimie, bioinformation, ...
• Rechercher sur les mécanismes de lyse cellulaire chez Escherichia coli (en 4ème année). - 職歴
フランスだと、多くの学生は卒業前にインターンシップなどを数多く経験して得た能力をアピールします。
従って、学生といえど職歴に何かしら書くため皆必死です。
私の場合は外国人としてフランスを理解しているアピールをしたかったので、留学経験もこの項目に書きました(働いてないのにね)。
(例)
Septembre 2014 | Programme Universitaire | Université de Pierre et Marie Curie
• Cours à l’UPMC et au Conservatoire national des Arts et Métiers.
• Présentation de mes recherche aux étudiants, visite de Dassalut Systèmes et de l’Institut Pasteur. - 実験スキル
この項目は、人によっては不要だと思います。
自分の経験のあるものをひたすら列挙します。
(例)
• Cultures de microorganismes (Escherichia coli, Streptococcus mutans, Candida albicans, Staphilococcus epidermidis).
• Culture de micro-algues, récolte de biomasse, procédures d’extraction, évaluation biologique et phytochimique de substances naturelle.
• Manipulations génétiques et constructions plasmidiques, séquençages, transformations génétiques, RT-PCR et SDS-PAGE sur E. coli. - 言語能力
出来る言語、大体のレベル、言語スコア(あれば)を書きます。
(例)
• Japonais Langue Natale - 趣味
好きなものだけでなく、高校時代ボランティア委員会をやっていたこともアピールしました。
(例)
• Musique : pratique du piano depuis 20 ans et de la guitare basse depuis 9 ans, en donnant les concerts régulièrement.
• Volantariat : Membre bénévole au lycée.
CVの内容を推敲し終わったら、あとは先述のサイトなどを参考にまとめておしまいです。
ここまでスーパー偉そうにお話ししましたが、私は一人じゃ絶対に出来ないので色んな方々に頼んで助けてもらいました、、、(笑)
フランス政府給費留学祝賀会に行ってきました
こんにちは、サヨコです。
久しぶりの更新になってしまいました。
さて、昨晩フランス政府給費留学の祝賀会に参加しました。
文字通り、フランス政府給費留学に合格しておめでとう!留学頑張ってね!と言うようなセレモニーです。
科学技術参事官から直々に合格証書をいただきました。
また、今年は日仏交流が始まって160周年という節目の年でもあり、ボールペンやノートなど可愛いプレゼントをいただきました。
素直に嬉しいです。
既に渡仏していたり、地理的な問題だったりで全給費生が参加していたわけでは無かったのですが、ざっと10人程度参加していたと思います。(少ないよね、、、?)
私が少しだけお話しできた給費生は、各々ユニークなバックグラウンドを持っていました。(もう少しお話しできていたらなぁ!)
大使館の祝賀会の後、駐日フランス大使公邸にてレセプション(懇親会のような?)もあり、旧給費生等ともお話することができました。
大学で教授をしていたり、研究所で研究を続けていたり、あるいはチーズ協会で活躍していたり様々なキャリアを作った方々が多い印象を持ちました。
正直なところ、変な人達ばかりだったので逆に吹っ切れて緊張せずにいられました。
面接で攻撃的な質問をくださったある男性が、昨晩もちょっかいを出してくれました。
その方によると、私の面接後の評価が分かれたらしく、最終的には今後日本でワインを積極的に広めてくれればフランスにとっても利益になる、ということで合格になったそうで。
マイナスな評価として、留学後のキャリアについてのビジョンに具体性が欠けていたそうですが、私個人としては、そんなのその時にならないとわからないじゃないか、なるようになるからと思い、あまり深く考えていませんでした。
私の合格は奇跡だと確信していますが、この奨学金に限って言えば、その留学がフランスにとってどう利益になり得そうかをしっかり説明できればパスしやすいのかもしれません。
(追記:「ワインの研究は穴場なのかもね!」とも言われました。)
色々な方々からお話を伺い、大抵は「自分の頃は〜云々かんぬん〜」という言葉が続いていくのですが、中でもショックだったのは「自分は3年間貰えてたし、バカンスとしてビジネスクラスの航空券も貰えたよ〜!!!」と。
羨ましい限りですが、こればかりはその時期のフランスの財政に依存するところが大きいのでしょう。
本当に羨ましいです。
しかも、同時に発覚したのが今年度の文系の給費生には航空券が全く支給されないそうで!
理系と文系でも待遇が違うのもショックでした。
長くなりましたが、本当にまた昨晩に戻れるのなら同じ新給費生たちともう少しお話したかったです。
また近々ブログを更新できたらなーと思います。
フランスの受入先の教授の見つけ方
こんにちは、サヨコです。
昨日は春分だったのに場所によっては雪が降るくらい、驚くほど寒かったですね。
さて、例のごとくフランスの大学修士2年の編入申請の結果待ち中なのですが、私がどうやって受入先を見つけたかお話しします。
履歴書と動機書を準備
当初は博士課程進学を希望していました。
フランスでの博士課程の学生は日本と違って、労働者として給料が払われます。
そのため博士契約 un Contrat Doctoral を結んで博士課程を開始します。
博士契約は、旧研究手当(allocation de recherche et de moniteur de l’enseignement supérieur)に代わる新制度であり、公法にもとづいた労働契約です。
給料の出所は大学だったり、学生自身の奨学金だったりと様々です。
つまり、博士課程の受入先を見つけるのは就活と近しく、履歴書 CV や動機書 une Lettre de Motivation を書いて教授に送るところから始まるわけです。
フランス大使館に相談
大学のフランス語教師の勧めで、まずフランス大使館に相談しに行きました。
経験上、フランスでいずれ関わるであろう公共機関にはいつ連絡を取っても早すぎることは無く(本当です)、彼らのアドバイスに従った上で動くのが一番です。
フランス大使館で留学情報を扱っているCampus Franceと呼ばれる機関があり、そこでは各個人の問題に対する解決策を一緒に考えてもらえます。
あらかじめ問題点を伝え共有し、直接会う前に策を考えてくれます。
私の場合、以下の3点を相談しました。
- 博士課程は英語とフランス語、それぞれどのくらいのレベルが必要?
- どうやって教授とコンタクトを取れば良い?
- というかまず興味のある大学見つけたら何したらいいの、、、?()
今思い返すと他にも留意するべきことはあったのですが、相談していた間は始終親切にお話ししてくれました。
まずは教授に博士課程に興味があることをメールで伝えてから、履歴書と動機書を送った方が、相手がビックリせずに済むかも、、、だそうです。
最初にメール、次にメール、そしてメール
研究室探しですが、私は希望分野のœnologie(日本語でワイン醸造学)をひたすらネットで検索して、研究室候補を挙げました。
次に、各研究室の論文を読んで研究内容を吟味し、候補を(気持ち少し)絞りました。
そして教授に直接メールです。
案の定人によって返事が遅かったり、来なかったり、英語だったり、フランス語だったり。
その後、私の履歴書と動機書を送り、かつ奨学金に申請する予定であることを伝え、何回かやり取りをして、最終的にボルドー大学・モンペリエ大学の教授から奨学金を取るという条件付きで受入の承諾をもらいました。
コネの無いスタートでしたので、根気強さが大切だと思いました!
学会なう
こんばんは、サヨコです。
もうすぐ卒業して晴れてフリーター(仮)になります。
さて、留学とあまり関係のないトピックになりますが、現在名古屋で農芸化学会に参加しています。
生物学を専攻している方々が対象ですので、幅広い分野の研究者が一堂に会します。
昨晩、教授・発表者・企業の関係者等々が集まる懇親会があり、驚いたことに、海外に行くことに興味を持ってくれた方が数人いました。
中にはオーストラリアでポスドクをしているという方も。
世界は広いですね。
その方曰く、
「もしアカデミアの道に進む上で海外に出るなら、片道切符だと思った方が良い」
そうです。
日本だと研究者世界の人脈が必要なんだとか。
確かに大学が教授や助教クラスの人間を採用するとき、顔見知りのお墨付きがあれば安心ですよね。
むしろ日本に限った話でもなさそうですが、実際の所どうなんでしょう?
そして本日、私の研究発表をしてきました!
お恥ずかしいことに私自身、赤の他人に研究内容をプレゼンするのがほぼ初めてでした。
なので、言語の壁がない日本にいるうちに経験しておきたかったのですが、反省点ばかりです。
初めましての他人で埋まった会場、簡潔な説明を強いる制限時間、予想外の変化球が飛んでくる質疑応答、、、
場慣れの必要性を感じました。
また、ある程度の同じ知識がある前提でディスカッションを進める研究室にずっといると、無意識でも思考が固まってしまうことに今更気付かされました。
学外の方による指摘(最初の数秒は外国語喋ってんの?と思うくらいわけわかんないときもある)の真意を理解して、改めて他の視点を持つことを実感しました。
長くなりましたが、本学会は自分の研究のためのディスカッションをする場というより、研究発表の経験値を高める場として位置付けできそうです。
みなさんも機会があれば参加することをおススメします。
(ピペットマンに似たボールペンをゲットできますよ!)
自己紹介
はじめまして、サヨコです。
2018年3月現在のプロフィールをお話しします。
日本の大学で微生物学の研究をしており、今月で修士を修了する予定です。
そして今年の9月あたりの秋頃から、フランスのボルドーでワイン醸造に関わる微生物について研究をするため、つい先日ボルドー大学の修士2年編入の申請をし終えたところです。
留学にあたり、幸運にもフランス政府給費留学生制度にパスし、フランス政府の後ろ盾を得ることができました。
修士課程を修了した後の留学ですので、元々は博士課程進学を希望していていました。
が、そうは問屋が卸してくれず、現在は修士2年編入→博士進学を目指している次第です。
今ボルドー大学の審査結果を待っているところです。
さて、このブログの目的についてですが、フランス留学を目指す理系学生の一助になることが一番のミッションです。
もちろん、理系に関わらず多くの方々に対しても発信できればそれに越したことはありませんが、、、
今までフランス留学に関したブログをいくつか拝見しましたが、その多くは文系のフィールドだった印象を持ちました。
(理系学生は普段から実験で忙しくて、ブログをする時間を割けないのかもしれません)
文系・理系で共通していない事項について、ブログで情報を見つけるのが難しいと感じたのがこのブログを始めたきっかけです。
長くなりましたが、日記のような感じで始めたいと思います。
よろしくお願いします(・~・)