フランスの大学の期末試験
こんにちは、サヨコです。
今日やーーーーっと期末試験を終え、鳥のように開放感にあふれてもう感情を持て余しています。
最近のボルドーはずっと雨でどんよりだし、たった今雷と豪雨に見舞われていますが、私の心は晴れ晴れとしています、、、!
さて今日無事に終えた期末試験ですが、いかんせんフランス式のものは初めてだったので諸々報告します。
試験対策:ヤマ張ってる人多し
私が所属しているボルドー大学の授業は、日本と違って曜日固定ではなく先生も固定ではありません。
さらに1コマ4時間だったり、それが1日に2回あったりと心身ともにダメージを受けます。
それを二ヶ月半やり続け、12月中旬に期末試験が待っています。
二ヶ月半とは言え、一週間に同じ名前の授業が複数回あるときもあるので復習する量が半端じゃありません。
ところがテストでは授業を担当した全ての先生が出題するわけではなく、一部の先生のみが出題します。
(例外ももちろんあるかもしれません。)
という訳で、クラスメートのほとんどは過去問を見てヤマを張ります(日本と一緒だね!)。
この先生は確実に問題作るだろう、けどそれじゃあ内容少ないからこの先生の分も見ておくか、、、みたいな。
試験対策としては基本的に日本でやっていたのと同じで、重要そうなポイントをまとめて(フランス語メインで、知らない単語は横に日本語訳を書いて)暗記しました。
もちろんフランス語での回答ですので、フレーズごと覚えておけば答えやすいと思います。
言わずもがな暗記量には限界があるので、せめて単語だけでも書けるように内容の理解は最低限しておきたいところです。
後は出題する先生によりますが、細かいところまで覚えた方が良さそうな場合とメインポイントだけで大丈夫そうな場合がありますので、どの程度まで暗記するか見極めが大事です。
試験当日:回答用紙を濡らす!?
試験によっては書類の持ち込みが可能なものがあるので、クラスメートや先生と確認を取る必要があります。
(今回残念ながら持ち込み可のテストはありませんでした。)
例外的に外国人学生は辞書の持ち込みが常に可能です。
試験教室に入り学生証を見せ、席番号を言い渡されます。
着席する前に、カバンと上着を教室の隅っこに置きます(おそらくカンニング防止)。
回答用紙と問題用紙と下書き用紙が渡され次第、試験開始です。
私は消しゴムで消せるシャーペンで回答しましたが、他のクラスメートはペンで記入していました。
試験開始1時間後あたりから退室する学生がちらほら現れます。
回答用紙を持って試験監督のところまで行き、回答用紙を提出したらサインします。
(受験者の名簿が回収用封筒に貼ってあります)
この時、回答用紙の一角を折って名前を隠します。
実はこれ、切手のように濡らすと糊のようになります(私のはそうならなかったんだけどなんでかなあ??)。
採点の時に匿名性を守って、不当な点数操作を防ぐ狙いがあります。
その後カバンと上着を持って退室し終了です。
もう溢れんばかりの開放感、、、!
もうメリークリスマスじゃないですか、、、!!
とりあえずお疲れ様自分よ!
2019年度からの学費大幅引き上げについて
こんにちは、サヨコです。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、個人的に大問題なのでお話しします。
一昨日月曜日、フランス政府が学費引き上げについての発表をしました。
今まで留学生もフランス人と同じように、フランスの大学に正規入学した場合の学費は
学士 €170/年
修士 €243/年
博士 €380/年
だったのが、来年度から入学する非ヨーロッパ圏の外国人学生を対象に
学士 €2770/年
修士博士 €3770/年
に引き上げられるというのです。
約10倍です。
そもそも何でこんなことになったのかと言うと、世界中の外国人学生が選ぶ留学先国ランキングでフランスの順位が下がってしまったのが大きな要因の一つでした。
そこでもっと留学生を受け入れるために、大学の教育の質を高めよう、そのために学費を引き上げようと考えたところまでは別に良いんです。
個人的には非ヨーロッパ圏の学生限定というところが大きな問題だと思っています。
加えて引き上げ先を外国人のみに限定したために引き上げ額も半端じゃありません。
« Bienvenue en France » 「ようこそフランスへ」のためになぜ外国人学生のみを対象に学費を引き上げるのか?
全く理解できません。
(フランスと繋がりのある某教授によると、前々から話されていた話題だそうですが、私には全くもって寝耳に水です)
まだ全てのニュースを視聴したわけではないので、新しくお話しすることがあれば随時お伝えしたいと思います。
2019年1月3日 追記
昨年末ボルドー大学学長が、ボルドー大学は2019-2020年度入学時の学費の引き上げを施行しないと発表しました。
大学によって対応が異なるのかもしれません。
留学2ヶ月半【試行錯誤】
こんばんは、サヨコです。
喉風邪ひきました。
たぶん夕方から翌日朝にかけて飲んだくれたあの週末がいけなかった、、、
声が枯れてきたのを放置していたら水を飲み込むだけで痛くなり、、、
日本から抗生物質を持って来れば良かったと後悔しているこの頃です。
さて、留学を初めて2ヶ月半弱経ちました。
少しですが前進しているはず!ということで進捗報告です。
学生寮(新居!)にお引越し
今月頭にやっとお引越ししました!(嬉)
新居ということもあって基本的に綺麗な建物です。
受付デスクがあるし、セキュリティーもばっちりです。
バスタオルやら掃除道具やら小物たちをAuchanで買い揃えればあら不思議、既に立派な一人暮らし用のお部屋です。
近くにスーパー、診療所、薬局があるのはとても良い環境です。
あと洗濯機が入居前に設置されてて、wifiも故障しなければ完璧だったかな!(笑)
余談ですが、今年(2018)は例年より住居を見つけるのがかなり難しかったそうです。
他の交換留学生たちも、住居を見つけるのに苦労したという風の噂も聞きました。
お勉強スタイル
予習すればちんぷんかんぷんな授業内容も少しはマシになるのでは、と今後授業を受ける予定の先生方全員に、「私フランス語わかんないから予習したい!スライドのデータがあったらください!じゃなきゃ予習するのに適した参考書教えてください!」とメールを送りました(これだけで所要時間30分)。
外国人に優しい先生方が多いのか、スライドのデータをくれたり、参考論文を送ってくれたり(英語だから語彙強化に役立つかは不明)、予習復習に明け暮れ勉強三昧です。
その甲斐あってか、最近の授業は知らない言葉があっても単語の意味を想像して内容の50%くらいは理解できたかな?という感じになってきました。
残りは質問したり参考書を読んだり、しっかり復習すればなんとかなりそうです。
予習に復習に宿題にやることが多いと思ったら、優先順位をつけて時間に区切りをつければ休憩時間は作れます。
まあその休憩時間のせいで風邪引いたんですけどね、、、
ISVVと日本
最近日本の某機関や某大学からISVVに訪問する人たちがいらっしゃいます。
市のプロジェクトでワインを作るに当たって、または日本酒の酒造学を設立した大学が国際交流を深めるに当たって、などなどISVVと関係を持ちたいところがあるようです。
来年1月に某大学からの訪問案内に通訳係として同行する予定ですが、お酒をいっぱい飲めるように今から肝臓鍛えた方が良いんでしょうか(笑)
留学1ヶ月半【学業編】勉強スタイル模索中
こんにちは、サヨコです。
ボルドーに到着して1ヶ月半経ちましたが、生活面だけで結構な文字数になったので今回は学業面をお話ししたいと思います。
一言で総括すると
ヤバい。
本当にヤバいです。
フランス語の壁がデカすぎる。
もう少し詳しくお話ししたいと思います。
知らない単語のオンパレード
授業はすべてフランス語で行われています。
当然ですが理系単語は普段の会話で滅多に使われないので、聞き覚えのない単語ばかりです。
(今の私はTCFでぎりぎりB2レベルを取得したレベルのフランス語能力です。)
加えてワイン醸造の分野ですので、例えば「ワイン用のブドウ」の「品種」、「添え木」など英語でも聞いたことのないものが多いので、日本で大腸菌の細胞壁について研究していた知識が役に立つのは本当に純粋な微生物の話になったときだけです。
しかも日本にない概念の単語もあるので、日本語に訳せないけどニュアンスで理解しなければならないものがあったり、、、
まるで理系専門の語学学校に通っている気分です。
知らない単語が多いと何が大変か?
単語の意味を調べているうちにも授業は無慈悲に進みます。
気づいたときにはトピックが変わっています。
課題を正しく理解できていなかったこともあります(課題提出今日までだったの!?みたいな)。
それに授業後に復習したくても授業中に小テストがあるとそんなことできませんよね。
じゃあどう対策したらいいの?
今の自分の大きな課題の一つですが、フランスで博士課程を取得した日本人の知り合いには、
- テキストで小テストの対策ができるか先生に聞く。
- クラスメートにノートを見せてもらう。
- 講義を録音して家で復習する。
- 小テストの代わりに個人的に自宅課題を出してもらって、それを点数の評価の基準にできるか先生に交渉する。
とアドバイスを頂きました。
まだまだ課題は多いですが、少しずつ前進したいところです。
修士2年次編入の欠点
修士1年で学ぶ事を知らないので、授業の前提となる知識に乏しいです。
図書館で参考書を開けばすぐに解決する問題ですが、それでもあらかじめ知っているのと知らないのとで理解の度合いが違うのは言うまでもありません。
こればかりは時間をかけて学んでいく必要があります。
もうひたすら学んで学んで学ぶ毎日です。
この際積極的に醜態を晒していく
どうやってこれから1年間を過ごしていこうかと今週ずっと悩んでいましたが、日本人の友達と電話で話して、自分にキャパ以上の成果を期待をするから焦ったり切羽詰まったりするんだと気付かされました。
どうせ博士課程を含めて数年間一緒に研究するなら自分の最低ラインを見せつけた方が幾分か気が楽だし、変に出来る風に取り繕っても化けの皮はいつか剥がれますから。
なるようになる、マイペースに流れに身を任せてみようと思います。
留学1ヶ月半【生活編】やっと生活ルーティーンの出来上がり
こんにちは、サヨコです。
ボルドーに到着しあれよあれとという間に約一ヶ月半を終えようとしています。
今回のボルドー留学は、前回のトゥールーズ留学と違って一人暮らし・正規留学という全く違うタイプなのでスタイルを確立させるのに少し時間がかかってしまいました。
さて今回は2018年10月現在の生活面での進捗報告をしたいと思います。
未だホテル暮らし
まだ!?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
私もビックリしました。
渡仏前にCampus FranceがCROUS(国営の学生寮)に連絡したものの空きが無いということで、民営の学生寮に11月引っ越すことになりました。
これで2ヶ月ホテル暮らしが決定です。
ふかふかのベッドだったりWi-Fiが無料だったりホテルなりに良いところはあるんです。
こんなところにCampus Franceの力で安く泊まれる(通常料金の10分の1くらい)のはラッキーなんですよ。
ただ、ただですね、部屋掃除のために土曜日の午後は部屋から出ていなければならなかったり、ホテルが学校から遠かったりで最初はあまり落ち着けませんでした。
別のフランス政府給費生の話だと、自分で直接CROUSに出向いて空きの部屋が無いか交渉したそうです。
結果最後の一部屋に滞在できることが決まったそうです。
実際CROUSに申請するのが遅れてしまった学生のために、わざといくつか部屋を空けているのかもしれませんね!
私が引っ越す予定の学生寮は、ボルドーの街の中心部や学校に遠くない場所に位置している上に、寮内でイベントをたまーに催しているようなので結構楽しみです。
人間関係
まずここに来て身に沁みているのは、当たり前だけどどんな小さなことでも話せる会話相手ってすごく心の支えになります。
学校の講義を聞いて勉学に関する会話だけして誰もいないホテルの部屋に帰って家事して寝て、ってだけの毎日だとストレスフルです。
まだ少ないですが、挨拶だけは積極的にしたおかげか軽い会話をする程度のクラスメートの友達はできました。
学校の講義の内容は知らない単語のオンパレードで、一瞬google翻訳で単語の意味をチェックしていようものなら気づいた瞬間には数枚先のスライドを先生が説明している、、、なんてことはかなりあります。
これからの自分の課題ですが、先生にもクラスメートにも質問したり助けを求めたりするのに遠慮をしている場合ではないので、積極的にコンタクトしたいと思っています。
そして私が所属している研究施設ISVV(Institut des Sciences de la Vigne et du Vin)には国家醸造資格DNOを取得するためのコースがあり、そこでは日本企業から派遣されている日本人の方がいます。
また、本当に偶然にもクラスメートに日本人がいます。
なんだ、意外と日本人多いから情報収集は楽そうだぞ?と高を括っていましたが、各個人で勉強していることが違ったので学業面では結局フランス人頼りになりそうです。
ですが、引っ越しのお手伝いなど語学の壁がない分生活面では気軽に頼み事ができるのがとても楽です。
さてボルドーというとワインで有名ですが、お酒を愛する人には日本酒も魅力的に見えるようです。
La Cité du Vinというワインの博物館があり、そこではワインについてはもちろん世界のお酒についてのスペシャリストを呼んでお話を聞いたり、実際にテイスティングをするイベントがあります。
今年は日仏交流160周年という節目で、日本酒や日本ワインについてのイベントが多く行われています。
今週も日本酒とワインの比較や、日本ワインの紹介のイベントがありました。
そこへ参加するフランス人は基本的に日本に興味のある人たちばかりなので、交流のチャンスでもありました。
またイベントを主催する日本人のゲストは酒類の分野で活躍している人たちですので、連絡先を交換するなど人脈を広げられたのも大きな収穫でした。
いつどこでどんな人たちと知り合えるかわかりません。
そのチャンスを逃さないように暇なら外に出るのは良い行動なのかもしれません!
週末のまとめ買い、普段の小さい買い物
フランスのスーパーは日本のように、安価でコスパの良いところから高価で高品質なものを売っているところまでピンキリです。
私は時間のある週末に、トラムと徒歩で30分弱のAuchan(安いです)という大きいスーパーまで出向いてまとめ買いをしています。
ワインが一角全面ずらっと並んでいるのを初めて見たときは圧倒されました(笑)
まとめ買いすると結構荷物が重くなるので、スーツケースのようにコロコロ引きずる買い物ケース?(名前が出てこない)を購入しようか検討中です。
消費期限が短い野菜などはホテルの近くのMonoprixで済ませています。
もう少しボルドーの生活に慣れたら、Capcin市場まで足を伸ばしたいと思っています。
大学主催の生協 le Comptoir d'Aliénor
つい先日知ったんですが、地産の商品とスーパーで売れ残った消費期限ギリギリの食料品を販売している大学主催の生協のようなものがあります。
申込書に必要事項を記入して、他の添付書類と一緒に提出して登録できます。
大学生しか登録できませんが、登録料が1ユーロ/野菜・果物5kgが約3ユーロ(大体の目安で商品に依ります)とかなり、かなーーーーり安い!
一週間分の食料を10ユーロ未満でまかなえると思うと登録しない理由がありません。
普段の食事
お恥ずかしいことにこの歳までずっと実家暮らしでしたし、トゥールーズにいたときはホストファミリーと一緒にいましたから一人暮らしは人生で初めてです。
毎日の食事を自分で作っていますが、未だに色々手探り状態です。
朝は楽チンに済ませたいのでシリアルとサラダです。
私のキャンパスは人が少なく(全学生合わせて600人程度)利益が出ないので、CROUSの学食はありません。
サンドイッチや簡単なお弁当を販売するワゴン車は毎日学校まで来ますが、正直そこまで美味しくないのに7〜10ユーロします。
ということで昼ごはんはサンドイッチなどお弁当を作って持って行っています。
他の学生も、パスタなどを入れたタッパーを持参しています。
夜はちゃんと食べたいので、肉や魚のおかずとサラダにしています。
正直ケーキも食べたいぜ、、、
フランスのクレンジング
初めてフランスに滞在したとき、みんなどう化粧を落としているのかわかりませんでした(汗)
クレンジング化粧水をコットンに取ってふき取るんですよね。
クレンジングはオイル、ミルクくらいしかないだろうと思っていたら逆にオイルの方が種類が少ない?という印象です。
私はBiodermaのクレンジング化粧水にたどり着きました。
スーパーに併設したドラッグストアなどでよく2本セットで売ってます。
トゥールーズにいたときフランス生活についてのブログを読み漁っても化粧落としについての情報をなかなか見つけられなかったので、過去の自分のように焦っている人のためにメモ程度で書きました。
学生寮に引っ越したらまた慣れるまで時間を要しますが、とりあえず生活の基盤ができれば学業のルーティーンの構築に集中できますね!
人生一回しか無いんだから。
こんにちは、サヨコです。
先ほどYoutTubeでVOGUE JAPANの動画を見て勇気付けられました。
自信を持てないと思っていることやコンプレックスに思っていること、それらをさらけだすのって勇気がいることですし人間として尊敬できることだなと再確認させられます。
その動画に勇気をもらっている内に、私がなぜフランス留学をしたかったのかをお話しできたらと思います。
そもそもなぜフランス?
もともとのキッカケは叔父の奥さんがフランス人であることが大きいです。
年末年始などで顔をあわせることがままあり私が小さい頃から彼女を知っていますから、フランスに対する距離感があまりありませんでした。
フランス語なんて全然しゃべれませんでしたが、フランスに対する特別な親近感はもともとあったのだと思います。
インターンシップで満足できなかった。
当初は正直勉強なんてあまり好きじゃなかったので、交換留学なんてしたくありませんでした。
語学条件もあるし、普段の成績も見られるし、、、今思うと何というワガママなんだとしか言えません。
けれどインターンシップをしに渡仏するチャンスを運良く得ました。
そんな経験ができただけで十分ラッキーなのに、その1年間はとてもエキサイティングで海外Addictionにかかっていたのでしょう。
たった1年間だからフランスの全てを知れたわけではありませんが、自分の中の直感が言うんです。
「またフランスに行こう。」
と。
私の経験上、理由のない直感には従わないとなぜか大きな後悔をしてしまいます。
(以前プロミュージシャンを目指していたとき、周りの目が気になりすぎたのと大学のレールから外れるのに怯え過ぎて、諦めてしばらく超後悔していました。)
直感に従った結果、就活という保険を捨て何が何でもまた渡仏してやるという謎の執念だけが自分を動かしていました。
周りの友人は有名な大企業に就職し着々と日本でキャリアを積んでいる中、不思議と劣等感はありませんでした。
私は自分の人生をかけて人生の夏休みを全うするんだという考え方が固まっていったし、日本の大学院卒業後は就活せず取り返しもつかなくなった身としてもはやなるようになるという前向きな諦めのような感覚になっていったからかもしれません。
勉強が好きじゃないのに研究しに行くの?
理系の大学院でももちろん勉強しますが、やることは主に研究です。
フランスではM2の前半は講義メインだったなんてオチ付きですが、三度の飯より勉強だなんて思ったことは決して無いものの苦痛に感じたこともありません。
研究室の指導教員の教授がスーパー優しかったのが大きな要因でしょうが、研究に生理的な拒否反応は持ったことがありません。
私の留学の大きな目標は「フランスで仕事を見つける」ことなので、まずその一歩のための「フランスの大学での学位取得」を目指しています。
それでも授業中のフランス語の壁は想像以上に大きくて泣きそうになりましたが、持ち前の忍耐力で何とかしてみせます。
外面を良く見せるのは上手いのかもしれない。
奨学金の面接では「お酒の力で社会を良くしたい!」だとか「この研究を通して人々に貢献したい!」だとか自分の留学がいかに有益であるかをアピールし、なんとか取得しました。
が、ぶっちゃけそこまで社会に貢献したいなんて大きな目標持ってません。
お酒の研究なんてただ自分が友達とお酒飲んでふざけて楽しむのが好きだから、そもそも留学自体自分が好きなように人生歩めるようにするためというワガママです。
それこそ教授にしつこくメールを送りまくったのも、直感に従わなければという執念です。
天才的な学生だと自ら望まず海外に行くチャンスは舞い込んでくるでしょう。
しかし私のような凡人は執念で動くしかないのです。
そのためには自分が価値のある人間だという脚色だってします。
私はただそれがうまく行っただけなんだと思います。
「人生一回しか無いんだから。」
日本の指導教員の教授に言われた言葉です。
人生一回しか無いんだから、なんでも好きなことにチャレンジしなさいよ。と飲み会の度に言われました。
そのとき、「ああ、自分の好きなことをとにかくやりまくろう。反省は死んだ後にやろう。」と自分に強く誓いました。
好きなことに挑戦すると言ってももちろん留学準備中に博士課程留学のつもりがいきなり修士課程に編入することになるなど、想定外のことが起こって落ち込んだ時もありました。
教授の言葉も励みになっていますが、ある友人にも「どんな選択をしても正解なんだと思う。」と激励されました。
端から見れば、私のやっていることは大したことではないのかもしれません。
自分の行動が正解とも間違いとも思いませんが、直感に従っていることだけは確信を持てています。
うん、試験期間メンタルがキツくなったらこの記事読んで初心を思い返そう(笑)
学校登録の書類、指導教員の教授の懐の大きさ
こんばんは、サヨコです。
日本にいた頃は余裕があればベースを弾いたり本を読んだりしていたんですが、フランスに着いてからというもの余裕があれば寝ます。
22時台でも寝ます。
言語とか図書館アルバイトとか、慣れるまでの辛抱です。
さて、バイトついでに学生証を手に入れ、晴れてボルドー大学ISVVの修士2年次の学生になることができました!(わーい!)
今回は学校の登録に必要だった書類と、近況報告も合わせてお話ししたいと思います。
(住居探しに進展が、、、!?)
学校の登録に必要だった書類
学校の登録に必要だと提示された書類は以下の7種類でした。
- Dossier d’Inscription
- Attestation d’Assurance Responsabilité Civile
- Extrait d’acte de naissance traduit en français
- Photo d’identité récente
- Autorisation d’utilisation des données personnelles et de la photographie
- Règlement couvrant les droits de scolarité
- Justificatif de paiement de la contribution vie étudiante et campus
順番に1つずつ説明します(それぞれの番号に対応しています)。
⑴学校からメールの添付データとして送られたもので、主に名前や住所、家族構成などの個人情報を書くものです。
家族のそれぞれの職業をカテゴリーでチェックする Catégorie Socioprofessionnelle の欄があったのですが、正直よくわからなったので適当にチェックしました、、、
私の家族はあまり仕事の話をしたがらないのを言い訳にしておきます。
⑵担当者によると、普段の生活でのアクシデントに対応する保険であれば、日本の会社がやっている海外留学保険でもオッケーだそうです。
ただフランスでのやり取りだし、後で何かしら書類が必要になったときに正しい書類を間違いなく用意してくれるだろう(言語ミスは間違いなく日本語を挟まない方がマシ)と思い、フランスのLMDE(La Mutuelle Des Étudiants)のESSENTIELLEメニューを申し込みました。
大学の登録にAttestationが必要でしたが、フランス政府奨学金の手続きのためにFactureも用意する必要がありました。
⑶戸籍の大使館認定の法定翻訳かあるいは在仏日本大使館の翻訳による出生届か、アポスティーユが必要かどうかは必ず確認しましょう。
この書類に限った話ではありませんが、確認せずに間違った準備をするリスクが減るし、渡仏後に家族にお願いする手間が省けます。
⑷日本で撮った証明写真をスキャンしました。
サイズはビザ申請用のものと同じです。
⑸ただサインするだけです。
⑹まずこの6番以外の6つの書類をメールで送付し、学校側で確認が取れた後に学費が請求されます。
この時、学校の担当者だけでなくCampus France(以下CF)のエージェントにもメールを同時送信したので、奨学金から学費が出される旨をCFのエージェントが学校の担当者に伝えてくれました。
したがって、私は6番の書類を提出せず登録を完了しました。
⑺今年から始まった制度で、省略してCVECと呼ばれます。
MesServicesのサイトに登録し、情報を入力して支払います。
渡仏前に日本の住所を入力して、フランスのクレジットカードから支払うことが出来ました。
支払い後メールで送られる、支払い証明のPDFデータを学校に送ります。
提出期限が9月17日までなので実はまだ期限内なのですが、フランスに着いてからはどこで書類をスキャンできるのかわからず不安でした。
そこで日本でできる準備は全部しておこうと思い、出発前に全ての書類を用意しメールで送りました。
不安要素は少しでも減らした方がストレスフリーですから!
【近況報告①】指導教員になる予定の教授に挨拶しました。
お互い初対面でしたので、反応がほとんどぎこちなかったかもしれません、、、
ただ、1時間強かけて建物の案内や研究員の紹介、住居の相談まで色々お話しできました。
総じて第一印象めっちゃ優しそう!!!!!!!
でもこれって外面だけなのかな、身内には厳しいのかな、、、!!!!
と思い、図書館アルバイトの上司に「教授って優しいよねぇ〜」と話を振ってみたところ、『本当よね!教授はいつだってとても優しいわ。時々ここへ来て話しに来るのよ。』と予想以上の好反応が。
関係者にも評判が良さそうだと思うと安心です。
会ったこともない外国人の学生を受け入れている時点でかなり優しい人であるのはわかってるんです、一応。
【近況報告②】図書館アルバイトはフランス語を鍛える場になりそう。
教授から斡旋されたアルバイトですが、週5日で昼の1時間、図書館の受付をします。
普段の受付の人がお昼休憩している間の代打です。
本の貸し出しや整理が主なお仕事ですが、新学期が始まる今の時期はコピーのやり方だったりパソコンの付け方だったり、細々としたことを質問されることが度々あります。
正直働き始めたばっかで知らねーよ!フランス語そんなに早く話すな!日本語でもそんな早くしゃべんないわ!
と心の中でそっと呟きながら、「悪いけど私よくわからんから、同僚が帰ってきたら確認するね!」とかわします。
このアルバイトが斡旋された経緯ですが、前の学生が先学期に卒業したので募集をかけたものの、全く応募が来ない中たまたま話を聞いた教授が「じゃあ今度日本から来る学生に聞いてみるよ!丁度良いんじゃない!?」と言い、私に話が舞い込んできたそうです。
自分、こういうの(ピッタリな形容詞が見つからない)を呼び込む運は強いです。
【近況報告③】住居が見つからない問題から住居どれを選ぼう問題へ
住居は私生活の基盤として大事だと思います。
勉強や仕事のパフォーマンスは、それ以外の時間の充実度に依存すると信じている人間です。
ただ、住居が決まっていないのって予想以上のストレスです。
今だってホテル暮らしだし、どうせ後で移動すると思うとガーーって荷物全部広げて落ち着く、なんてできないですしね(広げてますが)。
さて、今ついに2つの住居候補の間で迷っているわけですが、住居問題のベクトルが変わるに至った今までの流れを時系列順にまとめます。
(渡仏前)CF「すまん、CROUS(大学寮)にもう空きがないようだ。仮の家(今のホテル)は1ヶ月抑えておけるよ!」
↓
学校から1時間少しかかるアパートホテルに滞在(←現状)
↓
教授「今の時期は学生が多く移動してきた時期で空きは少ないだろうし、その上あったとしても高い物件が多いはずだ。経済的に過ごしたいのなら、年末までcolocation(ルームシェア)をして、アパートに引っ越すのも一つの手段だ。colocationやアパートの情報は掲示板やほかのキャンパスの学食で張り紙が出ているはずだ。」
バイトの同僚「もしcolocation先を探すなら、ケータイの電話番号を書いた紙を掲示板に貼ったらどうかしら。」
CF「学生寮アパートを見つけた。電気代や水道代、インターネット料金を含めて月に590ユーロだ。11月1日からになるので、それまでは同じアパートホテルに滞在できる。」
Airbnbで民泊したホスト「民泊した部屋と同じ条件(狭い、キッチンとトイレは共用)で、11月21日から空きがあるわ。月に550ユーロよ。」
↓
候補を絞る前に自分の中で条件をまとめる。
- 一人で勉強に集中したいからルームシェアは最終手段。
- 学校との移動は40分以内が理想。
- 平日夜や週末、気軽に外出したいから街の中がいい(学校の校舎のまわりは本当に何もなさすぎて、車が無いと生活が不便そう)。
- 家賃は奨学金で生活をやりくりできる範囲で。
- 家具付き。
- 相応の値段を払うなら、キッチンやバスルームは個人のものが良い。
↓
CFの提案は候補に入れたが、民泊先の提案は無しの方向に。
↓
友達の友達「街の中心部にあるstudioに今住んでいるのだけど、引っ越すから11月からなら空くわ。屋根裏部屋で40㎡なんだけど、天井が1.8m以上あるのはそのうちの25㎡。家賃は月540ユーロで、水道代、電気代、インターネット料金は含まれていないよ。」
学校「校舎から徒歩20分弱のところのアパートホテルに空きを見つけた。電気代等を含めて月に480ユーロだ。」
↓
(今ココ!)
学校の提案は登下校距離を考えると超理想だけど、周りにスーパーマーケットしか無いうえ、教授の話によると土日はまじで何も無いらしいので、わざわざ連絡してくれてありがたいけどNo。
友達の友達が引っ越す予定のStudioは興味があるので、近いうちに見学しに行って、このstudioとCFの提案したところを比較して最終決定する(CFが指定した期限までには)。
これが今に至る経緯です。
とりあえず周りの人たちが優しい(泣)
昨日メールをくれた学校の人だって、学生生活支援課じゃなくて書類管理の人ですからね!
なんで他の仕事してる人がと疑問に思ったら、何でも教授が声をかけてくれたようで(、、、教授ぅ!!!)
兎にも角にも奨学金で毎月767ユーロ貰える中で、月590ユーロの物件を候補に入れているわけですが、当初はこれじゃ生活できないんじゃないかと思いました。
しかし、CafだけでなくCFからも家賃補助を頂けるようで、経済的にゆとりを持てる展望が開けました(補助金については実際に貰ってから説明します)。
しかもアルバイトやスタージュである程度もらえますから、お金の心配はあまりする必要がなさそうです。
とか言って最後にどんでん返しがあったりして、、、