研究発表が明々後日に迫ってきました(あと博士の話)
こんばんは、サヨコです。
大変間の空いた更新になりました。
気付いたらもう令和ですもんね。
もう日本も梅雨入りしたそうですしね。
ボルドーはまだ最低気温が10度少しなんですけどね。
なんならこの歳でおたふく風邪ひきましたからね!
という前置きはさておいて、修士の研究発表についてです。
Soutenance de Mémoire(修論発表?)
今年に入ってから始めたので、発表とはいえ修士論文(Mémoire)の編集時間を入れてたった5ヶ月程度の成果発表です。
日本の修論発表だと学部4年次を入れたケースで最長3年弱はかけている研究について話しますから、日本語で修論発表と言っても良いものなのか疑問ですが(研究の出来のレベルの話)、、、
修士2年次のインターンシップはまだ1ヶ月弱残っているものの、論文を無事提出し明々後日の発表(Soutenance)に向けて精神統一中です。
この論文と発表の出来が後期の成績となります(こわーい)。
15分発表の15分質疑応答です。
時間配分同じかーいってツッコミたい。
教授から発表の指導を受けたので、その中でもなるほど〜と思ったもの・ビックリしたものをピックアップします。
- 話す相手はプロジェクターのスクリーンではなく人間だから、基本的に人間の方を向いて話そう。(ですよね)
- ポインターより棒を使った方が体も動いてより注意を引ける思うから、個人的には棒が好きだけどポインターを持ってるならそっちを使っても構わないよ。(教授はお持ちでない!?)
- 質疑に答えるためのスライドを用意するのが習慣になっているんだろうけど、質問した側としてはそのスライドを見せられると「自分の質問は大して面白いものではなかったんだな」って落ち込むから見せなくても大丈夫。(えーちょっとフランスの教授ってそんなにナイーブ!?)
- 論理破綻してる質疑は相手が教授だろうとぶった切っていいから、学生でもそうする権利あるし、日本人だからって遠慮しちゃだめだよ。(待ってこれは勇気ではなく権利の問題ですか)
こういうようなこと、1つ目を除いて日本の大学で全く言われなかったことなのでかなり新鮮でした。
修士レベルの研究経験があるからなのか、研究指導より論文の書き方や発表の仕方をメインに教えてくれている感じがします。
話変わるけど進学の話
去年修士に編入する前から教授と話していたことですが、今年度は博士進学を見越しての準備でした(学術的な面で)。
ところが博士進学が保障されていたかと聞かれると、そうではありません(それを知ったのは4ヶ月くらい前でかなりショックを受けました)。
一般的に外国人が博士課程からフランスの大学にコネ無しで進学するためには、博士課程の期間の生活費をカバーできる奨学金の取得が必須条件です。
私のようにフランスの大学の修士から博士に進学する場合、オプションは3つあります。
- 学生が最低3年間の奨学金を取得。
- 学生が博士課程の入試に合格する。
- 指導教員が研究資金を外部から得て、学生を選ぶ。
フランスでは博士課程は雇用とみなされ、学生に対し給料の支払いが発生します。
博士課程に進学するために要はその給料の出所を奨学金、大学、あるいは研究資金のどれかでまかなえられれば良いのです。
今の教授は私を博士課程で雇うことを前提にANR研究資金を申請し、1次審査で高評価を受けたらしく資金獲得は現実的だそうです(最終結果発表は7月初旬)。
また、とあるシャトーに研究内容が興味深いというので資金援助の話が出ているそうで、こちらも博士雇用あるいはポスドク雇用に回すようです。
最後に博士課程の入試ですが、成績表や論文など書類審査が6月下旬にあり、その後7月頭に面接があります。
入試については修論発表後に後ほど改めて書きたいと思います。
とにかく博士に進学できるかどうかは7月に明らかになるので、良い報告ができるように頑張ります(今までも頑張っているけど!)。
余談
なんと教授が私の博士課程進学のために、大学に対して推薦状を書いてくれたんです。
それだけだと感涙で終わる話なのですが、あろうことか教授はなぜか修士1年全員への連絡メールにそのレターを添付しました(すごいミス)。
後日教授になんであんなことしたんですかと聞くと、「いいじゃないか、これで君も有名人だよ。それに1ヶ月もすればみんな忘れるさ!」と答えになっていないお返事を頂きました。
(・言・)という顔を久しぶりにした気がします。