半年間の一時帰国中に2ヶ月間インターンシップしました
長いことブログをサボってしまいました。
一旦書き始めてしまえば勢いで終わらせるんですが、何事もスタートが一番腰の重いタイミングというか。
油断すると自制心の欠けた人間に変身します、サヨコです。
今年2019年の7月中旬にギックリ腰を抱えながら日本に帰国し、半年夏休みとも冬休みともつかぬ長い休暇を満喫して、年明け2020年の1月上旬にボルドーへ戻ります。
2020年2, 3月はCDD(日本で言う契約社員)として2ヶ月研究に従事して、4月から正式に博士として3年間Hennessyと共同研究をします。
12月上旬現在の心持ちとしては、楽しみでもあるし緊張もしているし、プレッシャーがありつつ前向きな諦めもあり、また日本を離れる寂しさというか清清した気分というか、色々な感情が一緒くたになって混乱中です。
一体何なんでしょうね、きっと今自分がやっていることを猛烈にやりたかったけど出来なかった他人を押し除けてこの場にいるはずなのだから、もっと傲慢な態度でいた方が主観的にも客観的にもベターなのでしょうけど本心ではありませんし。
と留学前から自信の無いこと言っても選んだのは自分なので、最後まで責任持って楽しく乗り切るだけです。
これだけは自己暗示の言い聞かせではなく本当に、「楽しい」ことやろうというのは私の人生のモットーです。
反省は墓場で好きなだけやれば良いのです。
さてしょうもない気持ちを吐露させてもらったところで、日本での超長期休暇中に何をしていたのか備忘録を兼ねてお話ししたいと思います。
まずざっと月ごとにまとめると下記の通りです。
2019年7月 帰国・飲み会凱旋
8月 飲み会凱旋・以前お世話になっていた飲食店アルバイト復活
9月 飲食店と在日フランス商工会議所でアルバイト(商工会はほんの少しだけ)
10月 日本の食品会社キリン・メルシャンでインターンシップを開始
11月 下旬に同インターンシップを終了
12月 フランス出発の準備・飲み会凱旋
在日フランス商工会議所のお仕事
日仏の企業の交流のためのガラパーティーを主催したり、登録者の企業情報をまとめたり、ビジネスの交流を盛んにするためのお仕事をするところと理解していますが間違っていたらごめんなさい。
もう20代後半になって飲食店アルバイトも体力気力的に辛いものがあり、フランス人の友達にそれを愚痴ったら紹介してもらえた勤務先でした。
職場ではほぼフランス語なのもあってか、日本で働いていたのにフランスにいる雰囲気でした。
キリン メルシャンのインターンシップ
以前の記事でも触れましたが、ボルドー会のつてでメルシャンで2ヶ月インターンシップをさせて頂きました。
インターンシップではシャトーメルシャンで実際のワイン作りをお手伝いし、その後ワイン研究所で私の個人的な研究をしました。
シャトーメルシャンは3つのワイナリーを持ち、主に山梨の勝沼と長野の桔梗ヶ原の2箇所で計約2〜3週間お世話になりました。
ワイナリーでのお手伝いの後は1ヶ月強神奈川の藤沢にあるワイン研究所でお世話になりましたが、おそらく企業側も私もお互いに何が出来て何が出来ないかあまり正しく把握していなかったのと、インターンシップ受け入れが決まるまでと決まってからの受け入れ準備時間が非常に少なかったので、研究テーマについては私のわがままを聞いてもらう形になりました。
そのくらい自由度の高い場所なんだと思います。
余談ですが最初にインターンシップを希望したときからわがままを極めていましたし、またさらに勝手な要望を出して良いものか、しかもたかがインターンが、と遠慮しながら過ごしたのは少し失敗だったかもしれません。
今でもそのバランスの上手な取り方がわかりません、誰か教えてください。
インターンシップを終えて、シャトーメルシャンのワイン作りは世界的に見て丁寧であることや、日本を代表する大企業の雰囲気を知ることができて良かったと思います。
幾度か飲み会に誘ってもらいましたが、「フランスで博士を終えた後はどうするの?」とほぼ毎度聞かれました。
いや、私も知らん、、、
ASEV Japanの学会
先月11月末のASEV Japanの学会にも参加してきました。
www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp
アメリカ ブドウ ・ワイン学会の日本支部として1984年に設立された学会で、毎年ブドウやワイン関係の研究の発表があります。
プレゼン発表とポスター発表を聞いて、学会を通してワイン業界をより良くしたいという意識や、学術レベルが私の期待値からかけ離れていて正直驚きました。
日本のワイン業界の方々とコネクションを持つのには良い機会かもしれません。
ボルドーに再留学するに当たって
とにかく勉強不足を反省しました(特にメルシャンでインターンシップ中)。
ワインの本場のボルドーに留学していたのに、ワイナリーの現場の仕事をあまり知らず研究室にこもっていましたから、自分の知見の偏りがあって当然といえば当然なのですが。
今後のことを考えてもワインについて幅広く学んだ方が、研究方面に進むにしろ醸造方面に進むにしろ役に立つのは間違いありません。
博士しながらDUADのようなソムリエコースを受講できないかな、、、
一昨日フランス全土での大規模デモが勃発してどうもフランスから熱烈な歓迎を受けている気がしてなりませんが、留学中は目の前のことを精一杯吸収して成長し続けたいと思います。
有意義な経験をさせてくれた方々にとても感謝しているので、いつか恩返しできるよう精進します。