アレ・モン・ココ

フランス・ボルドーでワイン醸造学を専攻する理系博士学生です。乳酸菌の研究をしています。

半年間の一時帰国中に2ヶ月間インターンシップしました

長いことブログをサボってしまいました。

一旦書き始めてしまえば勢いで終わらせるんですが、何事もスタートが一番腰の重いタイミングというか。

油断すると自制心の欠けた人間に変身します、サヨコです。

 

今年2019年の7月中旬にギックリ腰を抱えながら日本に帰国し、半年夏休みとも冬休みともつかぬ長い休暇を満喫して、年明け2020年の1月上旬にボルドーへ戻ります。

2020年2, 3月はCDD(日本で言う契約社員)として2ヶ月研究に従事して、4月から正式に博士として3年間Hennessyと共同研究をします。

12月上旬現在の心持ちとしては、楽しみでもあるし緊張もしているし、プレッシャーがありつつ前向きな諦めもあり、また日本を離れる寂しさというか清清した気分というか、色々な感情が一緒くたになって混乱中です。

一体何なんでしょうね、きっと今自分がやっていることを猛烈にやりたかったけど出来なかった他人を押し除けてこの場にいるはずなのだから、もっと傲慢な態度でいた方が主観的にも客観的にもベターなのでしょうけど本心ではありませんし。

と留学前から自信の無いこと言っても選んだのは自分なので、最後まで責任持って楽しく乗り切るだけです。

これだけは自己暗示の言い聞かせではなく本当に、「楽しい」ことやろうというのは私の人生のモットーです。

反省は墓場で好きなだけやれば良いのです。

 

 

 

さてしょうもない気持ちを吐露させてもらったところで、日本での超長期休暇中に何をしていたのか備忘録を兼ねてお話ししたいと思います。

 

まずざっと月ごとにまとめると下記の通りです。

2019年7月 帰国・飲み会凱旋

8月 飲み会凱旋・以前お世話になっていた飲食店アルバイト復活

9月 飲食店と在日フランス商工会議所でアルバイト(商工会はほんの少しだけ)

10月 日本の食品会社キリン・メルシャンでインターンシップを開始

11月 下旬に同インターンシップを終了

12月 フランス出発の準備・飲み会凱旋

 

 

 

在日フランス商工会議所のお仕事

日仏の企業の交流のためのガラパーティーを主催したり、登録者の企業情報をまとめたり、ビジネスの交流を盛んにするためのお仕事をするところと理解していますが間違っていたらごめんなさい。

もう20代後半になって飲食店アルバイトも体力気力的に辛いものがあり、フランス人の友達にそれを愚痴ったら紹介してもらえた勤務先でした。

職場ではほぼフランス語なのもあってか、日本で働いていたのにフランスにいる雰囲気でした。

 

 

 

キリン メルシャンのインターンシップ

以前の記事でも触れましたが、ボルドー会のつてでメルシャンで2ヶ月インターンシップをさせて頂きました。

cclemonde.hatenablog.jp

 

インターンシップではシャトーメルシャンで実際のワイン作りをお手伝いし、その後ワイン研究所で私の個人的な研究をしました。

シャトーメルシャンは3つのワイナリーを持ち、主に山梨の勝沼と長野の桔梗ヶ原の2箇所で計約2〜3週間お世話になりました。

ワイナリーでのお手伝いの後は1ヶ月強神奈川の藤沢にあるワイン研究所でお世話になりましたが、おそらく企業側も私もお互いに何が出来て何が出来ないかあまり正しく把握していなかったのと、インターンシップ受け入れが決まるまでと決まってからの受け入れ準備時間が非常に少なかったので、研究テーマについては私のわがままを聞いてもらう形になりました。

そのくらい自由度の高い場所なんだと思います。

余談ですが最初にインターンシップを希望したときからわがままを極めていましたし、またさらに勝手な要望を出して良いものか、しかもたかがインターンが、と遠慮しながら過ごしたのは少し失敗だったかもしれません。

今でもそのバランスの上手な取り方がわかりません、誰か教えてください。

 

インターンシップを終えて、シャトーメルシャンのワイン作りは世界的に見て丁寧であることや、日本を代表する大企業の雰囲気を知ることができて良かったと思います。

幾度か飲み会に誘ってもらいましたが、「フランスで博士を終えた後はどうするの?」とほぼ毎度聞かれました。

 

いや、私も知らん、、、

 

 

 

ASEV Japanの学会

先月11月末のASEV Japanの学会にも参加してきました。

www.asevjpn.wine.yamanashi.ac.jp

アメリカ ブドウ ・ワイン学会の日本支部として1984年に設立された学会で、毎年ブドウやワイン関係の研究の発表があります。

 

プレゼン発表とポスター発表を聞いて、学会を通してワイン業界をより良くしたいという意識や、学術レベルが私の期待値からかけ離れていて正直驚きました。

日本のワイン業界の方々とコネクションを持つのには良い機会かもしれません。

 

 

 

ボルドーに再留学するに当たって

とにかく勉強不足を反省しました(特にメルシャンでインターンシップ中)。

ワインの本場のボルドーに留学していたのに、ワイナリーの現場の仕事をあまり知らず研究室にこもっていましたから、自分の知見の偏りがあって当然といえば当然なのですが。

今後のことを考えてもワインについて幅広く学んだ方が、研究方面に進むにしろ醸造方面に進むにしろ役に立つのは間違いありません。

博士しながらDUADのようなソムリエコースを受講できないかな、、、

 

一昨日フランス全土での大規模デモが勃発してどうもフランスから熱烈な歓迎を受けている気がしてなりませんが、留学中は目の前のことを精一杯吸収して成長し続けたいと思います。

有意義な経験をさせてくれた方々にとても感謝しているので、いつか恩返しできるよう精進します。

ただいま我が家、初めましてボルドー会

こんばんは、サヨコです。

7月中旬にぎっくり腰を抱えながら無事帰国し、日本を全力で満喫していたため、8月はブログの更新をサボっていました。

おかげでボルドーで鍛えたフランス語は記憶の彼方です。

 

 

帰国して1ヶ月半が経ちましたが、博士課程に進学して研究を始めるのは年明けの1月からの予定です。

9〜10月に実験で使うワインやブドウを確保し、11〜12月に別の研究チームが研究の準備を進め、準備万端の状態(願わくば)で1月から3年間研究に従事します。

7月に卒業してからだいぶ長めの夏休みを頂いたので、年内何をしようか考えつつ友達と花火やら盆踊りやら居酒屋で飲み会やら、馴染みのあるものを久々に楽しみました。

浴衣サイコー。

 

 

ただこの長めの夏休みをアルバイトだけに費やすのは勿体無い、今後に活かせることが何かないかと人様に頼りに頼った結果、KIRINのワイン研究所(とシャトーメルシャン)でインターンシップをさせてもらえることになりました。

ここでキーとなったのがボルドー会」の存在です。

 

 

ボルドー会とはなんぞやという話になりますが、その名の通りボルドー大学ISVVでの資格取得(ソムリエの為のDUAD・ワイン国家醸造資格の為のDNO)を目的として日本企業から派遣されていた日本人(現役でめちゃくちゃ活躍されていますビビります)の同窓会です。

ISVVの日本人卒業生が、ISVVのとある教授が毎年日本の大学で短期間教鞭をとるため来日するのに合わせて同窓会を開いているようです。

その教授に、7月の帰国直後の同窓会にISVVの修士卒業生として参加したらどうかと声をかけてもらい、おどおどしながら参加してきました。

実際行ってみると教授やメンバーとゆかりのある方もちらほらいて、アットホームな雰囲気でした。

そこで出会った方に無理を通してもらい、インターンシップまでこぎつけました。

 

 

フランスでの博士や企業でのインターンシップの機会を掴めるまで人様に頼りまくって運良く進んできたので、もうそろそろ全人生の運を使いきるんじゃないかと内心不安でいっぱいです。

ギックリ腰と学会と

こんにちは、サヨコです。

先週研究室での研修が終わり、修士号も取得してしばらくボルドーの夏を満喫し(とはいえたった1週間程度)、来週の月曜日に帰国する予定です。

せっかくの休みですし友達とwake(水上スキーのような遊び)をしに行こうという話で盛り上がり、その前に日本の家族や知人に渡すお土産の買い物を済ませたいと私服に着替えようとしたその瞬間、それは突然起こりました。

 

 

 

人生初のギックリ腰@フランス

グキッ、じゃないんですよ。

腰一面がピシーーーーーーーーーーッと音を鳴らしたような感覚で、一瞬にして激痛が走り思わず膝をつきました。

立てませんし、歩けません。

壁に手をつきながらなんとかベッドまで移動しても今度は寝るのが大変。

上半身が斜めになると腰が悲鳴をあげます。

起き上がるのも、加えてトイレに行くのも一苦労です。

もはやwakeどころではありません。

ギックリ腰ってフランス語でなんていうんだとか、家でできる治療法は無いのかとか、どうやら1日で治るものではないとか、ネットサーフィンすること1時間。

(ちなみにギックリ腰はフランス語で un tour de reins です。)

 

友達にギックリ腰になったと泣く泣くいうと、すぐにお医者さんに診てもらった方が良いと言われ、頑張ってその日の昼に診療所まで行くことに。

Ostéopathe 整体ではなく、Médecin généraliste 一般診療の予約を取りました。

お医者さんに Je me suis fait un tour de reins ce matin. 今朝ギックリ腰になりました。と伝えると苦笑されました。

(こちらとしては決して笑い事ではない)

そこでは以下の薬を処方されました。

  • Paracétamol / 1 g(鎮痛剤)
  • Tramadol / 50 mg(鎮炎症剤)
  • Diclofénac Diéthylamine(鎮炎症剤?湿布のような匂いのするジェルです)

Tramadolはとても強い薬なので運転は控えるよう言われました。

それもそのはず、私は vomissements 嘔吐、somnolence 眠気の副作用が出て気分も大変落ち込みました、、、

とはいえギックリ腰になって3日目の今は、だいぶマシになりました。

残念ながら明日に延長したwakeは恐らく参加できないと思いますが、せめて来週頭に予約した飛行機の便には耐えられるようになりたいです。

 

訂正

ギックリ腰はle lumbagoと言うようです。

先述の表現は古いものらしく、フランス人の友達に指摘されました。

 

 

 

学会OENO IVAS 2019に参加してきました

話は変わりますが、研修終わりの2週間前にOENO IVAS 2019というワイン関係の国際学会(ボルドー)に参加してきました。

(ギックリ腰前でよかった)

OENOとIVASはそれぞれ生物系、化学系メインの異なる学会ですが、今年は開催周期が重なったため同時に行われました。

 

isvv-events.com

 

所感としては、ガッカリの一言につきます、、、

(身近な関係者は日本語能力皆無なので正直に話します)

 

まず、会場が暑すぎました

日本でもニュースになったと思いますが、6月最終週は記録的な猛暑となりました。

最高気温が40度を超える日もあったにもかかわらず、会場となった部屋には冷房がありませんでした。

(フランスの建物で冷房がないところは珍しくありません。むしろ冷房ありの方が奇跡です。)

会場の視聴者は水を飲みながら紙等で扇いで暑さを凌いでいました。

 

そして微生物分野の研究発表の少なさ

全く無いことはないのですが、IVAS組の化学系チームの規模が大きいのでどうしても発表時間もそちらに優先的に割かれていました。

 

加えて学会としてのクオリティーが期待未満で物足りませんでした。

学会参加者全員の前で発表するプレゼンテーションは時間を守れていない発表者が多く、ただでさえ暑さで体力を消耗しているのに集中力が続くわけがありません。

また、ポスターセッションの時間が設けられていましたが、どのポスターの前にも誰もスタンバイしていませんでした。

ポスターセッションという名の休憩時間ですか?ディスカッションできませんね?

 

最後にgalaという懇親会ディナーが悲惨でした。

galaの会場に着いたのが19時半、会場内はもちろんサウナのように暑かったです。

窓を開けて扇風機を何台か設置していましたが、扇風機前を陣取る参加者がいたので空気の流れはブロックされ、部屋の内部の空気がどんどん温度上昇していったように思います。

そしてやっとディナーが開始した21時。

その時点で水もろくに手配されずにいた私はヘトヘトです。

前菜と主菜の間にプレゼン賞ポスター賞が発表されました。

これが今年一番にがっかりさせられました。

受賞したのはISVVの学生らだったのですが、どう考えても発表クオリティーは他国からいらっしゃった方が高いのです。

(学生の私が見てもわかるほど、と思ってくだされば十分です)

その学生らの指導教官たちはなるほど、司会進行役だったり食事手配係だったり学会主催者として重要な役割をされていた方々です。

科学的に面白かったからというより、そのお礼としての受賞でしょうか。

なんだこの出来レースは、と内心怒りで震えたのを鮮明に覚えています。

23時を少し回ってもデザートが出てこず、最後まで参加していては帰宅する交通手段がなくなると思い、途中で退出しました。

 

以上ネガティブな感想を述べましたが中にはもちろん面白い発表があり、ワイン関係の研究はいろんな国でされているんだなーと圧巻されたのがこの学会を通して得たものです。

 

 

 

何はともあれギックリ腰と早くおさらばしたーーーい!

【報告】博士課程進学が決定しました

こんにちは、サヨコです。

今週の天気予報は最高41度を叩き出すレベルのホットなサマーです。

溶ける。

そんで寮に冷房が無いので扇風機購入を検討してしまう。

熱々な夏の始まりにあやかりホットニュースをお伝えします。

 

やっと、

本当にやっと博士進学が決まりました!

この一年が無駄にならなくて良かったです、もう。

やっとこさスタートラインに立てたのかと思うと今までの苦労も報われます。

(たぶんこれからがかなり大変)

 

 

 

私の通っているボルドー大学ISVVの博士はÉcole doctorale Sciences de la Vie et de la Santé = ED SVS(日本でいう大学院?修士は属せずPhDのみ)に所属します。

 

ed-svs.u-bordeaux.fr

 

5月中に出願し、ちょうど先週が書類選考で6/21夜にメールで結果を知らされました。

運良くその前日に教授が研究資金を獲得したので、面接選考は受けずに進学が決定しました。

 

ここまでくると残りの人生にストックしていた運も使い切ったとしか言えない。

心の中でスキップルンルンしてるけど、後ろから刺されたりしないかな。

信じられなさすぎて現実味がまだありませんが、とりあえずは今年度の残りの研究をしっかりやり遂げようと思います。

 

 

あー信じられない。

研究発表が明々後日に迫ってきました(あと博士の話)

こんばんは、サヨコです。

大変間の空いた更新になりました。

気付いたらもう令和ですもんね。

もう日本も梅雨入りしたそうですしね。

ボルドーはまだ最低気温が10度少しなんですけどね。

なんならこの歳でおたふく風邪ひきましたからね!

 

という前置きはさておいて、修士の研究発表についてです。

 

 

 

Soutenance de Mémoire(修論発表?)

今年に入ってから始めたので、発表とはいえ修士論文(Mémoire)の編集時間を入れてたった5ヶ月程度の成果発表です。

日本の修論発表だと学部4年次を入れたケースで最長3年弱はかけている研究について話しますから、日本語で修論発表と言っても良いものなのか疑問ですが(研究の出来のレベルの話)、、、

修士2年次のインターンシップはまだ1ヶ月弱残っているものの、論文を無事提出し明々後日の発表(Soutenance)に向けて精神統一中です。

この論文と発表の出来が後期の成績となります(こわーい)。

15分発表の15分質疑応答です。

時間配分同じかーいってツッコミたい。

教授から発表の指導を受けたので、その中でもなるほど〜と思ったもの・ビックリしたものをピックアップします。

  • 話す相手はプロジェクターのスクリーンではなく人間だから、基本的に人間の方を向いて話そう。(ですよね)
  • ポインターより棒を使った方が体も動いてより注意を引ける思うから、個人的には棒が好きだけどポインターを持ってるならそっちを使っても構わないよ。(教授はお持ちでない!?)
  • 質疑に答えるためのスライドを用意するのが習慣になっているんだろうけど、質問した側としてはそのスライドを見せられると「自分の質問は大して面白いものではなかったんだな」って落ち込むから見せなくても大丈夫。(えーちょっとフランスの教授ってそんなにナイーブ!?)
  • 論理破綻してる質疑は相手が教授だろうとぶった切っていいから、学生でもそうする権利あるし、日本人だからって遠慮しちゃだめだよ。(待ってこれは勇気ではなく権利の問題ですか)

こういうようなこと、1つ目を除いて日本の大学で全く言われなかったことなのでかなり新鮮でした。

修士レベルの研究経験があるからなのか、研究指導より論文の書き方や発表の仕方をメインに教えてくれている感じがします。

 

 

 

話変わるけど進学の話

去年修士編入する前から教授と話していたことですが、今年度は博士進学を見越しての準備でした(学術的な面で)。

ところが博士進学が保障されていたかと聞かれると、そうではありません(それを知ったのは4ヶ月くらい前でかなりショックを受けました)。

一般的に外国人が博士課程からフランスの大学にコネ無しで進学するためには、博士課程の期間の生活費をカバーできる奨学金の取得が必須条件です。

私のようにフランスの大学の修士から博士に進学する場合、オプションは3つあります。

  1. 学生が最低3年間の奨学金を取得。
  2. 学生が博士課程の入試に合格する。
  3. 指導教員が研究資金を外部から得て、学生を選ぶ。

フランスでは博士課程は雇用とみなされ、学生に対し給料の支払いが発生します。

博士課程に進学するために要はその給料の出所を奨学金、大学、あるいは研究資金のどれかでまかなえられれば良いのです。

今の教授は私を博士課程で雇うことを前提にANR研究資金を申請し、1次審査で高評価を受けたらしく資金獲得は現実的だそうです(最終結果発表は7月初旬)。

また、とあるシャトーに研究内容が興味深いというので資金援助の話が出ているそうで、こちらも博士雇用あるいはポスドク雇用に回すようです。

最後に博士課程の入試ですが、成績表や論文など書類審査が6月下旬にあり、その後7月頭に面接があります。

入試については修論発表後に後ほど改めて書きたいと思います。

とにかく博士に進学できるかどうかは7月に明らかになるので、良い報告ができるように頑張ります(今までも頑張っているけど!)。

 

 

 

余談

なんと教授が私の博士課程進学のために、大学に対して推薦状を書いてくれたんです。

それだけだと感涙で終わる話なのですが、あろうことか教授はなぜか修士1年全員への連絡メールにそのレターを添付しました(すごいミス)。

後日教授になんであんなことしたんですかと聞くと、「いいじゃないか、これで君も有名人だよ。それに1ヶ月もすればみんな忘れるさ!」と答えになっていないお返事を頂きました。

(・言・)という顔を久しぶりにした気がします。

留学6ヶ月【私生活編】現状打破

こんばんは、サヨコです。

数週間前から寮の共用洗濯機のカード支払い機の調子が悪く、帰宅後の夜や週末に洗濯できないという苦行を強いられていました。

寮で一人暮らししていると、個人の洗濯機を持つってもうその時点でQOL高くないかと自問してしまいます。

 

 

さて前回の学業についての進捗報告に続き、今日は私生活について書きたいと思います。

 

 

 

「学校で友達できた?」

これ留学を開始して1ヶ月後くらいに教授に聞かれたことなんですが()、正直

「まあまあ」

です。

私の所属している理系コースには外国人がほとんどおらず、メインキャンパスと離れているので交換留学が盛んそうにも見えませんし、残念ながら外国人に理解のありそうな同級生があまりいません。

修士2年で編入した時点で既にクラスにグループができていたのも残念ポイントだったのかもしれません、、、汗

オープンな人ももちろんいますが、そんな人たち以外は外国に興味もありません。

日本と本当に似てます。

 

例をあげて説明すると、日本の場合「あいつ本当にジャイアンだよな」とか「飲みに行くなら白木屋より金蔵の方が安いしそっちにしようか」とか普通に話しますよね。

しかし、外国人は『ジャイアン』だとか『白木屋』とか『金蔵』とか知りません。

え、ジャイアンて誰?金蔵って何?という感覚になります。

つまり、現地人の間で暗黙の了解となっている当たり前が圧倒的にわからないのです。

時間をかけて現地人と付き合っていれば少しずつわかることなので、根気強く彼らと向き合っていきたいと思います。

フランスに限ったことではないと思いますが、現地人と距離を詰めるのって難しいですね!

 

 

 

習い事を始めました

ボルドーにはConservatoireという市民会館のような場所があり、ボルドー住民は無料でピアノスタジオを借りることができます(教授情報)。

というわけで、ピアノのレッスンを始めました!(暇つぶし)

leboncoinのサイトで見つけたレッスンを体験してみて、ピアノの先生と相性が良かったので続けたいと思います。

ちなみにleboncoin、かなり便利です(使ったことはないですが、フランス版メルカリと言えば良いのでしょうか)。

こうしたピアノのレッスンだけでなく、中古のオーブンから賃貸アパートまで何でも見つかります。

(時々◯◯ユーロで自分を使ってくれーーーーといった便利屋さん?も見つかります)

 

 

 

まとめると何もかも全部自分次第

当たり前ですが、海外にいると仕事(学業)も人間関係も生活環境も日本と勝手が違います

ストレスも結構たまります。

週末自宅に引きこもれば何も問題は起きないし楽ですが、逆にYouTubeや読書などでしか娯楽がなくストレス軽減には、、、あまりならないかな、、、(個人的に)

強制的に外出せねばと思いピアノを始めたんです、実は。

今年度は残り4ヶ月しか残っていませんが、ほどよく遠出して友達に会いに行ったり、周りの友達や先生に遠慮せず頼りまくったり、外国語だから無理かも、、、という壁を無視して自分から積極的に話したいと思います!

性格トランスフォーメーション100%は逆にストレスになるので、無理のない範囲で。

 

 

 

話題は変わりますが、昨晩イタリア人のグループと飲みにいったんです。

集合は22時ね!と言っておきながら22時半くらいにやっと全員が集合するのはもうさすが南ヨーロッパです。

日本じゃ考えられないよ〜〜〜!

留学6ヶ月弱【研究編】春の訪れ

こんばんは、サヨコです。

最近のボルドーは晴れが続き昼間は暖かく、春の訪れ(たぶんすっ飛ばして夏の到来)の気配を感じます。

天気予報を見ると今週は最高22℃、最低6℃の日があるようで、服装に気をつけないと風邪を引きそうです。

 

 

さて天気が春めいているボルドー修士2年として留学中ですが、インターンシップとして大学の研究室に所属し研究を始めて1ヶ月半経ちました。

今まで講義室で授業を受けていた前期と打って変わってやっと研究に取り組めるわけですが、私の学校生活も春めいてまいりました。

 

 

 

ボルドー大学ISVVの研究施設

ボルドー大学ISVVはワインに関係する専攻しか属しておらず、他の研究科のあるキャンパス(TalenceやVictoireなど)とは少し距離のある場所にあります。

それゆえ刑務所のような孤立感は拭えませんが、学業ボルドー大学)・産業(ワイン生産者)・企業(ワイン生産者を対象にする企業、例えばLallemandなど)がかなり密接に連携している場所でもあります。

 

そんなISVVですが、研究室(理系)の構え方は日本の大学と大きく異なります。

日本では各教授が「研究室」という名のテリトリーを持ち、その研究室ごとに教授室・学生室・実験室があります。

(特別な機械のある実験室や、研究の進捗報告などをするセミナー室は複数の研究室で共有します)

そして、各研究室に学部4年(大学によっては3年と4年)・修士1〜2年・博士1〜3年(・ポスドク)・助教が所属し、年中研究に励みます。

一方ISVVでは各教授の「研究室」なるテリトリーが存在せず、流石に教授室は存在するものの実験室は共用です(中学や高校の理科実験室のような大きな部屋を想像してください)。

また学生室には色んな教授の指導を受けている学生たちがいます。

例えば私の学生室にいる学生たちは、私以外みんな化学専門です。

そして教授が指導をするのは、インターンシップ(2ヶ月あるいは半年)を受けに来る学生と博士課程(最低3年)の学生、また滅多に見ませんがポスドクの人たちです。

ですので、教授が指導する学生の人数は日本より少ないです。

例を挙げると私の指導教員の教授は現在在籍学生?が私しかいません()

またISVVのユニークなところを挙げるとすれば、教授や学生だけではなく企業から派遣されている人たちや大学の技術員も、オフィスデスクの部屋が学生室と近かったり同じ実験室を使ったりするので、学生視点で彼らとの距離感が近いです。

 

 

 

研究室生活の様子

修士2年のインターンシップは半年が通例です。

研究プロジェクトを半年で終わらせるのは、スキルがある前提で研究方針もある程度決まっていないと少し辛いのではと思います。

実際、研究を始める前に研究プロジェクトの発表を教授陣の前で行ったのですが、これはおそらく研究方針を学生も考えやすくさせる狙いがあるのでしょう。

また、研究内容も半年かければ何かしら結果が出るだろうというものを選んでいそうです。

 

さて今私は乳酸菌の研究を行なっていて、すでに日本で3年間微生物系の研究をしていたこともあり今のところ大きなミスも無く順調です。

指導教官の教授は「結果が出てば何でもOK」で基本的に若干の放任主義な人なので、私の日本での教授の「朝10時に来れば何時に帰ってもOK」と放任主義な性格が良く似ていてかなりやりやすいです。

お互い信頼出来ているし、相性は良いです。

良かった。

学校生活にやっと春が訪れました、、、!

 

 

 

フランス(ISVV)の教育制度(理系修士課程)に対して個人的に思うこと

結論から言うと、日本の理系修士課程の方が研究者として断然教育されていると思います。

フランスでは修士1年に2ヶ月、2年に半年しか研究できず、トータル8ヶ月かけて研究室で学べるものは日本の学部4年の卒論と同レベルかそれ未満な印象を受けます。

以前パリで「フランスでは博士課程までやらないと研究者として働けない」と聞きましたが全くその通りだなと、、、

逆に言えば教授と相性が悪かっただとか、研究内容が肌に合わなかったとかいう理由で修士1年と2年で異なる研究室に所属するのが簡単なのは良いことなのかもしれませんね。

 

またISVVに限った話をするならば、ワイン醸造学の理系分野では発酵を行う微生物や、ワインの色や風味を支配する化合物、ブドウの果実の成分分析、ワインの温度調節を行うためのタンクの設計など多分野に渡るものを研究対象とします。

ISVVの修士課程には一学年30人程度しかおらず、その学生たちをさらに微生物、化学、植物学、化学工学などに分けて授業を行うには人数が少なすぎるという問題があります。

そのため全員を対象とした授業しか行うことが出来ず、専門的なことを深く学ぶことが難しいです。

 

ということもあり、微生物学の細かいところまで学べた・実験スキルを身につけられたという点では日本の修士を出て良かったと思います。

本音を言ってしまえば去年講義で学んだことが豆知識程度に使えれば良いな〜と願いつつ、今やっている研究から吸収できることを学習しまくろうと精を出しています。

講義より実験の方が性に合うようです(楽しい)。

 

 

 

私生活編も書いてしまいたかったけどまた後日にしたいと思います。

ところで上の階の人の叫ぶ声(多分誰かと喧嘩してヒステリー起こしてる系)が時々聞こえるんですが、良い撃退方法を募集しております。

シャワー浴びてる時にいきなり聞こえると結構ビビるんです(汗)