アレ・モン・ココ

フランス・ボルドーでワイン醸造学を専攻する理系博士学生です。乳酸菌の研究をしています。https://note.com/cclemonde_345

フランスの受入先の教授の見つけ方

こんにちは、サヨコです。

昨日は春分だったのに場所によっては雪が降るくらい、驚くほど寒かったですね。

 

さて、例のごとくフランスの大学修士2年の編入申請の結果待ち中なのですが、私がどうやって受入先を見つけたかお話しします。

 

履歴書と動機書を準備

当初は博士課程進学を希望していました。

フランスでの博士課程の学生は日本と違って、労働者として給料が払われます

そのため博士契約 un Contrat Doctoral を結んで博士課程を開始します。

博士契約は、旧研究手当(allocation de recherche et de moniteur de l’enseignement supérieur)に代わる新制度であり、公法にもとづいた労働契約です。

博士課程の教育資金 > Japon

給料の出所は大学だったり、学生自身の奨学金だったりと様々です。

つまり、博士課程の受入先を見つけるのは就活と近しく、履歴書 CV や動機書 une Lettre de Motivation を書いて教授に送るところから始まるわけです。

 

フランス大使館に相談

大学のフランス語教師の勧めで、まずフランス大使館に相談しに行きました。

経験上、フランスでいずれ関わるであろう公共機関にはいつ連絡を取っても早すぎることは無く(本当です)、彼らのアドバイスに従った上で動くのが一番です。

フランス大使館で留学情報を扱っているCampus Franceと呼ばれる機関があり、そこでは各個人の問題に対する解決策を一緒に考えてもらえます

www.japon.campusfrance.org

あらかじめ問題点を伝え共有し、直接会う前に策を考えてくれます。

私の場合、以下の3点を相談しました。

  • 博士課程は英語とフランス語、それぞれどのくらいのレベルが必要?
  • どうやって教授とコンタクトを取れば良い?
  • というかまず興味のある大学見つけたら何したらいいの、、、?()

今思い返すと他にも留意するべきことはあったのですが、相談していた間は始終親切にお話ししてくれました。

まずは教授に博士課程に興味があることをメールで伝えてから、履歴書と動機書を送った方が、相手がビックリせずに済むかも、、、だそうです。

 

最初にメール、次にメール、そしてメール

研究室探しですが、私は希望分野のœnologie(日本語でワイン醸造学)をひたすらネットで検索して、研究室候補を挙げました。

次に、各研究室の論文を読んで研究内容を吟味し、候補を(気持ち少し)絞りました。

そして教授に直接メールです。

案の定人によって返事が遅かったり、来なかったり、英語だったり、フランス語だったり。

その後、私の履歴書と動機書を送り、かつ奨学金に申請する予定であることを伝え、何回かやり取りをして、最終的にボルドー大学・モンペリエ大学の教授から奨学金を取るという条件付きで受入の承諾をもらいました。

 

コネの無いスタートでしたので、根気強さが大切だと思いました!

学会なう

こんばんは、サヨコです。

もうすぐ卒業して晴れてフリーター(仮)になります。

 

さて、留学とあまり関係のないトピックになりますが、現在名古屋で農芸化学に参加しています。

www.jsbba.or.jp

 

生物学を専攻している方々が対象ですので、幅広い分野の研究者が一堂に会します。

 

昨晩、教授発表者企業の関係者等々が集まる懇親会があり、驚いたことに、海外に行くことに興味を持ってくれた方が数人いました。

中にはオーストラリアでポスドクをしているという方も。

世界は広いですね。

その方曰く、
もしアカデミアの道に進む上で海外に出るなら、片道切符だと思った方が良い」
そうです。

日本だと研究者世界の人脈が必要なんだとか。

確かに大学が教授や助教クラスの人間を採用するとき、顔見知りのお墨付きがあれば安心ですよね。

むしろ日本に限った話でもなさそうですが、実際の所どうなんでしょう?

 

そして本日、私の研究発表をしてきました!

お恥ずかしいことに私自身、赤の他人に研究内容をプレゼンするのがほぼ初めてでした。

なので、言語の壁がない日本にいるうちに経験しておきたかったのですが、反省点ばかりです。

初めましての他人で埋まった会場、簡潔な説明を強いる制限時間予想外の変化球が飛んでくる質疑応答、、、

場慣れの必要性を感じました。

また、ある程度の同じ知識がある前提でディスカッションを進める研究室にずっといると、無意識でも思考が固まってしまうことに今更気付かされました。

学外の方による指摘(最初の数秒は外国語喋ってんの?と思うくらいわけわかんないときもある)の真意を理解して、改めて他の視点を持つことを実感しました。

 

長くなりましたが、本学会は自分の研究のためのディスカッションをする場というより、研究発表の経験値を高める場として位置付けできそうです。

みなさんも機会があれば参加することをおススメします。

ピペットマンに似たボールペンをゲットできますよ!)

自己紹介

はじめまして、サヨコです。

 

2018年3月現在のプロフィールをお話しします。

 

日本の大学で微生物学の研究をしており、今月で修士を修了する予定です。

そして今年の9月あたりの秋頃から、フランスのボルドーワイン醸造に関わる微生物について研究をするため、つい先日ボルドー大学修士2年編入の申請をし終えたところです。

www.isvv.u-bordeaux.fr

 

留学にあたり、幸運にもフランス政府給費留学生制度にパスし、フランス政府の後ろ盾を得ることができました。

jp.ambafrance.org

 

修士課程を修了した後の留学ですので、元々は博士課程進学を希望していていました。

が、そうは問屋が卸してくれず、現在は修士2年編入→博士進学を目指している次第です。

ボルドー大学の審査結果を待っているところです。

 

さて、このブログの目的についてですが、フランス留学を目指す理系学生の一助になることが一番のミッションです。

もちろん、理系に関わらず多くの方々に対しても発信できればそれに越したことはありませんが、、、

今までフランス留学に関したブログをいくつか拝見しましたが、その多くは文系のフィールドだった印象を持ちました。

(理系学生は普段から実験で忙しくて、ブログをする時間を割けないのかもしれません)

文系・理系で共通していない事項について、ブログで情報を見つけるのが難しいと感じたのがこのブログを始めたきっかけです。

 

長くなりましたが、日記のような感じで始めたいと思います。

 

よろしくお願いします(・~・)