アレ・モン・ココ

フランス・ボルドーでワイン醸造学を専攻する理系大学院生です。乳酸菌の研究をする予定です。

午後6時には全員退勤するフランス人

こんにちは、サヨコです。

一昨日セッションしにベース担いで、重さ・暑さでヒーヒー言ってました。

レンタル楽器使いやがったギタリストに殺気が湧きました。

 

 

 

さて、以前の記事でフランス企業のインターンシップについて少し言及しましたが、今日はフランス企業で働く(あくまで研修生として)のが、具体的にどんな雰囲気なのかをお話しします。

 

cclemonde.hatenablog.jp

 

 

Pierre Fabre ピエール・ファーブル

まず私が研修した会社、Pierre Fabreの紹介をしたいと思います。

日本でPierre Fabreの名前はあまり聞かないかもしれませんが、Avene アヴェンヌという彼らの化粧品ブランドの一つは有名でしょう。

Pierre Fabreは、"DE LA SANTÉ À LA BEAUTÉ(健康から美しさまで)"をモットーとして掲げており、Aveneをはじめ化粧品や医療品を展開し、開発のための基礎研究から商品生産まで行っています。

 

www.pierre-fabre.com

 

www.avene.co.jp

 


Pierre Fabre Laboratories

 

 

Pierre Fabreでのインターンシップのお仕事

私はToulouseにあるR&D研究所で、研究アシスタントとして研修しました。

f:id:SAYOKO:20180710091126j:plain

 

基本的には直属の上司と2人で研究にあたります(上司も個人の研究テーマを持っているので、実験は自分が担当)。

実験計画や実験装置の使い方(知らないマシーンもあったので)から、社内活動、他の支社での仕事についてまで、たくさん教えていただきました。

開始当時は日本に興味のあった上司の意向でとりあえず「海藻を使ってなんかしたいね!」という方針だけ決まっており、具体的な研究テーマは決まっていませんでした。

海藻の種類や抽出方法、化粧品に有用な活性の同定を最初の1ヶ月半ひたすらやり、具体的な研究テーマを決めました。

その後、活性を高めるための条件検討や活性物質の解明を3ヶ月くらいかけて研究し、残りの1ヶ月半程度を論文作成に当てました。

 

半年間勤めた後振り返って思うのは、Pierre Fabreではとにかく効率よくスイッチのオンオフをしっかり見切りを早くつけるスタイルが重視されていました。

 

例えば、上司から提案される実験の量が半端じゃなく多いんです。

最初の頃は自分のキャパを広げようと頑張りましたが、どう足掻いても影分身はできないし、時間を引き延ばすことはできないし、コーヒータイムは強制参加だし(後述)、どう工夫しても限界はあります

そこである日、いつもより1時間早く出勤して、その日にやりたいと思った実験を全部片付けようとしました。

しかし昼ごはんの時間を削って実験に費やしても、終わりが見えません。

見かねた同チームのメンバーが、「(私の計画ノートを見て)今日そんなにやってんの!?!?もう十分だよ、私も手伝うから早く帰ろう!!仕事量は少なく、効率的にミスなくやるのが一番成果が出るのよ!!」と言って最後まで手伝ってくれました。

この時、仕事をたくさんやれば良いと言う訳ではない、逆にメンバーに迷惑をかけるし、自分の集中力が切れてミスしたら水の泡だと悟りました。

仕事をたくさん振ってくる上司のお陰で自分の仕事量の限界を知り、その中で成果をあげるため優先順位を正しくつけ、その日の仕事を選ぶことを学んだインターンシップでした。

 

 

話が少し逸れましたが、Pierre Fabreは世界から研修生を雇っているようで、研修生ライフについての動画を見つけました。

 


Life in Pierre Fabre by the international students

 

 

午後6時には退勤してしまうフランス人!?

職場の雰囲気についてですが、基本的にユルかったです。

 

私の一日の流れを大まかに説明すると、

9:00 / 出勤(私の場合家から職場まで20分程度)

 ↓

9:00-9:20 / 同研究チームのメンバーと朝のコーヒーを飲んでおしゃべり

(ほぼ毎日の確率で上司が遅刻・ここでのコミュニケーションがチームメンバーと仲良くなるチャンス

 ↓

9:20-9:30 / 上司とその日の実験について確認

(過去のフィードバックのため)

 ↓

9:30-12:30 / 研究室で実験

 ↓

12:30-13:30 / 昼ごはん(とにかくおしゃべり

 ↓

13:30-14:00 / 昼ごはん後、午後一のコーヒーを飲んで他の研究チームや所属チームのメンバーとおしゃべり

(食堂で仲良くなった人とは今でも連絡をとっています)

 ↓

14:00-14:15 / 歯磨きや午後の実験の準備

 ↓

14:15-17:00 / 研究室で実験

 ↓

17:00- / 実験ノートに結果をまとめる

 ↓

終わり次第退勤

 

 

とにかくなぜ?と思うほど皆コーヒーを飲みます。

f:id:SAYOKO:20180710090642j:plain

(昼食後のコーヒータイムの様子・食堂の横のカフェエリアにて)

そういう文化のお陰か、研究所でも各フロアにカフェスペースが点在していました。

 

余談ですが、曜日によって社員の雰囲気がわかりやすいくらい変わるんです。

(月)よーし気合い入れて働くかあ!

(火)やっぱコーヒーだよね。うん。

(水)今日乗り越えれば一週間の半分、、、そして週末、、、!

(木)明日は金曜日だ、、、金曜日、、、そして週末、、、!!

(金)よっしゃあ明日週末!!!今日は早めに帰るわあ!!(16時頃から退勤する人がちらほら)

 

金曜にフランス人宛に仕事のメールをしたら返事がこないなんてジョークがありますが、あんな大企業の社員ですらこんな感じですからもはやホッコリします。

 

 

 

この文章を書きながら、自分が研修した場所はフランスの中でもスーパーホワイトだったんじゃなかろうかと改めて思いました。