今週のビデオ会議にて(2020年7月、大学と企業と)
こんにちは、サヨコです。
早いもので2020年の半年が終わりました。
もし「時間」が人の形をしていたら、きっと血も涙もないだろうからぶん殴りたくなりますね。
いや、むしろ新型コロナウイルスを殴って退治できたら本当に気持ちがいいんだろうな〜と妄想するくらいには頭が暑さにやられています。
頭がやられるといえば、先日のビデオ会議でとてもとてもとてもお顔の整った方とお話したので私の視覚がノックアウトでした。
フランスでの博士課程の研究プロジェクトについての話し合いだったのですが、フランスの大学と共同研究先のR&Dセンターの近況を伺ったのでお話ししようと思います。
ボルドー大学ISVVの研究室は?
先日の時点で教授、技術員、ポスドク、博士課程の学生は大学で研究活動を行えるようになりましたが、家でできる作業は基本的に在宅で行うようです。
先月中旬から大学での活動規制が段階的に緩まったものの、座学の授業は基本的にZoomで行われますし、研究室に行ける人数もまだ限られています。
先週博士学生の友達と話したとき、外出規制がかかって以来指導教官の教授と一度も顔を合わせていないと言っていました。
私は日本にいるので週一で教授(日本人の奥さんがいるのに日本語を話せない。とても優しくて緩いので学生の自制心が問われる。)とラボメイト(博士、ポスドク数回をイギリス、ドイツで経てボルドーで修士に舞い戻り、今年の秋から技術員として一緒に研究するドイツ人。頭が良いし論文執筆も早くて同じ女性として憧れます。)とビデオ会議をするのですが、教授は先々週と昨日は教授室、先週は自宅(と思われる部屋)から、ラボメイトはずっと自宅から参加しているのを見ると、教授レベルの人間でも毎日大学にいるとは限らないのかもしれません。
今月から大学の外国人受け入れ規制を段階的に緩めたようで、現在私の受入承諾書を準備してもらっているところです。
フランスの企業R&Dセンターの様子は?
昨日は共同研究先のシャトーヘネシーのR&Dの方と顔合わせをしました。
教授、ラボメイト、私と合わせて4人でZoom会議をしたのですが、教授とその方とはすでに顔見知りで、お互い"tu"(砕けた二人称)を使っていたので良い関係性を持っていることが伺えました。
彼によると、R&Dセンターの研究所の活動は人数制限をつけながら再始動しており、いずれ外出規制前のように研究活動を行えるように準備しているとのこと。
(企業様なので広い敷地を有していることを思えば、活動再開の目処をつけやすいことは想像に難くありません。)
ワイナリーはブドウ畑を常に管理しなければならないので、いつも通り活動しているそうです。
あとは9月からの研究プロジェクトに向けて、3年間の研究計画の大まかな確認やワインのサンプルの集め方、ラボメイトの知り合いが勤める研究機関と新しくコネクションを作ることなどについて話しました。
ヘネシーの方がとてもハンサムだった上に画面越しで研究に対する情熱がひしひしと伝わってきたので、目が忙しくて話し合いどころではなかったのと、3年で彼の期待するような研究成果を出せるのだろうかと不安にもなりました。
私はいつボルドーに戻れるの?
先述したとおり、現在ボルドー大学で受入承諾書(convention d'accueil)を作成してもらっているところです。
この書類はパスポート更新とビザ申請のために必要な上、原本でないといけないので早くしてくれ〜〜〜と時々催促のメールを送っています。
研究契約が9月スタートなので、私が9月までにボルドーに戻ろうが戻れなかろうがそこから3年間カウントされます。
先月からフランス領事館が活動再開したので、ビザを申請するなら今がチャンスでしょう。
covid-19の第二波が日本あるいはフランスを襲う前になんとかボルドーに戻りたいところです。
余談ですが、3月にフランスから日本に戻るときMyTripでトルコ航空、opodoでエールフランスの往復便を購入していました。
当時状況が状況で切羽詰まっており、MyTripの問い合わせ窓口に電話が繋がらずフランスの外出規制前に帰国できる便に早く乗りたいと焦り、opodoで時期が若干ダブったフライトを予約していました。
エールフランスは直前まで航空会社のサイトでフライトの時間変更ができたので融通もきき、そちらで帰国しました。
ボルドーに戻るフライトの分は今年11月末までのオープンチケットになったので9月前に変更するつもりですが、いつ戻れるかは書類を準備しているボルドー大学、パスポートを更新する日本のお役所、ビザ審査をするフランス領事館のお仕事次第です。
一方MyTripはメールで何回もやりとりをした挙句返金できないと言われてしまったので、最近できたと噂の電話窓口に電話したところ返金手続きを進めてくれました(まだ返金可能か確定ではない)。
研究はもちろんそれ以外も不安なことが多くありますが、covid-19をはじめ色々大変だった今年の上半期を振り返ると博士3年間の厄落としが済んだとしか思えないので、これからが楽しみです。